ハンターハンター速報

次週　腕廻人　死了
おたのしみに！！

386 秒針

ツェリ暗殺失敗の件を考察するテータ
あのフルート奏者が音に乗せてオーラを運び、脳波をコントロールするタイプの放出系能力者である事は自明
となれば
A:演奏によって脳内の識閾下に表出した幻像(ヴィジョン)を視、それは記憶を改竄する操作系能力を備えていた
B:マーキングによって条件を既に満たしていた守護霊獣が幻像(ヴィジョン)を視せて暗殺を阻止し、それが直接二度目の警告へと繋がった
C:絶を制約とする念獣の死後の念、カウンター型の能力が発動し王子を蘇生させた
ポイントとなるのは''王子自身が故意的に撃たれたとはっきり自覚しているかどうか'' NOならAかB、YESならCである蓋然性が極めて高い
センリツは晩餐会での演奏とカチョウ失踪の件について尋問中の為、招待を受けられないとの報告を受けるツェリ カチョウが死んだ事を察し、これから修行を再開するから一人にしてくれと言う
それを聞いてサルコフはチャンスは今しかないと決意する
(俺は霊獣によるマーキングを受けていない……テータによるとこいつの絶はもう既に完成している！)
(自身の手で更に厄介な能力を開発される前に……！！)
(ここで終わらせるしかない……！！)
''AM1:27(チューニング)''
念を込めた無生物の音と、それが他の物体に衝突した際に発生する音を奪う 効果は最大で24時間持続させる事が可能

シュウ=ウ一家 若頭 ヒンリギ=ビガンダフノがノブナガ、フィンクス、フェイタンを4層の連絡口に招き入れる
取り敢えず下でシャ=ア一家の組員を狩っていたヒットマンは全員殺り終えた 特にこいつは厄介だったなとルイーニーの首を投げ渡すノブナガ
5層にエイ=イ一家の頭はいなかったぜとフィンクス
お前ら本気であの組全員を相手にするつもりなのかと聞くヒンリギ
あ？当たり前だろと返すノブナガ
こっちもそんな暇じゃないが、それが取り引きならしゃあねぇだろ
4層へと散ってゆく三人を見送り、オニオールのいる部屋へと戻るヒンリギ
「奴等について……どうお考えですか？」
オニオール「''虚無へと収斂する破壊''、そして''混沌へと拡散する創造''……それらの二律背反(アンチノミー)の妥協点に打ち立てる均衡(バランス)……」
「奴等の目指すものは所詮、''混沌へと拡散する破壊''といった、矛盾した主題(テーゼ)でしかない」
ヒンリギ「……今は恐るるに足らず、という事ですか」

エイ=イ一家組員 セロリ(Lv.44)が仲間たちに囲まれクモそれぞれの似顔絵を通路の壁に描いている
一人一人の絵に攻撃すると、凹んだ壁からサイコロが飛び出して地面に転がる ノブナガ、フィンクス、フェイタンの三人は「4」の目が出ている それを見て歓声を上げるセロリたち
''不協和音(アンビバレント)''
「死」の目を必ず一つ含む六面体のサイコロで対象者の運命を占う 出目には数字が書かれていたり、文字や記号が記されていたり様々である
セロリ「うひひ……！！遂に会えるぜ、憧れの旅団(クモ)に………！！」
「手練れの揃った、死の4層へようこそ……！！」
「腹括れよお前らァ！！」
ヒソカのサイコロの目は影に隠れていて見えない

部屋で絶の修行を一人続けているツェリ
テータによる銃声を聞いた瞬間、意識が体を離れて空に浮遊した気がした その刹那、自分の精神が作り上げたであろう念獣と目が合った
念獣は「忘我ノ淵ニコソ真実ガ在ル 貴方ハ其処デ神ヲ超越スル」と言った
ツェリ(忘我は瞑想状態の極致 つまりは完全なる''絶''って事か)
(念、意外と簡単だったな……)
そこへサルコフが音も無くドアを開けて忍び寄り、銃を無音のまま発砲する 頭を吹き飛ばされ倒れるツェリ
同時刻 ベッドの上で休んでいるテータ
ふと部屋の時計を見ると秒針が巻き戻されているのに気付く
(……まさか、そんな……有り得ない……！！それは念の範疇を越えてい……！！)
(いや、この壺(BW号)の中だけだとしたら……？演奏のせいで気付かなかったのだとしたら……！！)
(あの守護霊獣が……天賦の才を持つ者に味方し、成長させた結果……！！)
D:念獣は絶状態におけるカウンターとして発動し、BW号の中に流れる時間を数秒間巻き戻す事が出来る 王子は撃たれた後、時間を巻き戻され''元''の状態へと還った
サルコフの背後に回り込むツェリ
念獣がサルコフを捕らえる
(大分コツ……掴んできた)
(こいつの名前は''異常快楽殺人(ハダカノランチ)''にしよう)
「さあ……色々と答えて貰おうか？」