ハンターハンター速報

オイトがあんなにガクブルしてるから、ワブルの念獣が周囲を攻撃しまくりそう。

366話　罠

居間で待機するビルとバビマイナ。そこへシマノが飲み物を運ぶ。
バビマイナ「ふ、そんなに緊張することないだろ。取って喰いやしないよ」
ビル「どうかな。お前の前任者はいきなり女中を殺したんだぞ」

うつむいたシマノの無表情な顔のアップ

バビマイナ「だから、それはあの男の独り善がりの行動だと言っただろ。我々はそんな任務を受けていない」
「だからこそベンジャミン様もお前らの国王軍兵士殺害を不問に付されたんだ」
ビル「・・・どうだかな」

場面変わってチョウライの部屋
部屋にはチョウライ、クラピカ、オイト、ワブルのみ

チョウライ「・・・なるほどな、念と念獣についてはよく分った」
「しかし、逆にこの王位継承についてはますます不可解だ」
「なぜ、父上は兄上（ベンジャミン）が圧倒的に有利なこの争いを企図したのであろう」
「兄は国軍を動かせる立場にある。王子といえども、策を弄せば国家反逆罪で裁判を経ずに殺害することもできる」
「しかも、その方の推察によれば、身の回りを念能力者で固め、本人も能力者である可能性が高い」
「父上が兄を王位につけたければ、最初からそう宣言すれば我々は従うのに」
クラピカ「おそらく、そこに念獣の存在が絡んでくるのだと思われます。この争いは単なる殺し合いとは違うのでしょう」
チョウライ「うむ。だが、やはり護衛に念使いがいるに越したことはない」
「それも第一王子のように腹心の部下であれば断然有利」
「その方のようなハンター協会からの派遣では、いざという時、王子を守るために命を懸けることはないだろう？」

意地悪そうにクラピカの顔を見つめるチョウライ。だがクラピカの表情で何かに気づく。
チョウライ「ふふ。私の思い違いかな？」
オイトがはっとした表情で横のクラピカの顔を覗き込む。その視線に気づかない振りをするクラピカ。

場面はその部屋の外の居間へ。ベンジャミンの派遣したコベントバーが廊下に出ようとする。
スラッカ「おい、どこへ行く」
コベントバー「ふっ、どうやら俺は必要なさそうなんでね」
スラッカ「そんな身勝手が許されるか！　どういうつもりだ」
コベントバー「勘違いしてもらっては困る。俺はあくまで国王軍兵士。ベンジャミン様から招集が掛かればそれに従うのが当然だ」
そのまま手を振って部屋を出ていく。

つづく

つづき

ベンジャミンの部屋
バルサミルコがベンジャミンの個室のドアをノックして入る。
バルサミルコ「兵士を再招集いたしました。いつでもワブル王子を急襲可能です」
少し疲れた様子のベンジャミン「うむ。では俺も準備をしよう」
バルサミルコ「（まだだったのか？）あくまでご自身が出向かれるおつもりですか？」
ベンジャミン「愚問！　国家反逆罪による逮捕といえど、父上からの咎を恐れて王妃には誰も手を下せまい」
「お前は今のうちにバビマイナと連絡を取り、敵の布陣を調べておけ」
バルサミルコ「ははっ」
退室して携帯でバビマイナに連絡するバルサミルコ。
バルサミルコ「様子はどうだ？」
バビマイナ「はっ現在、部屋には護衛と女中各一人のみです」
バルサミルコ「なにっ王子たちはどうした？」
バビマイナ「それが・・・第三王子の部屋に呼ばれたとのことで・・・」
バルサミルコ「ふむ、同盟と見るべきか。よし、お前はそのまま待機せよ」

再びベンジャミンの個室に入るバルサミルコ
バルミルコ「ベンジャミン様、緊急事態でございます」
気だるげに顔を上げるベンジャミン
バルサミルコ「どうやら現在、オイト王妃はチョウライ王子との同盟を画策している模様。いかがいたしましょう」
ベンジャミン「ふふ、はっははは。徒党を組んでの国家反逆罪とは、一網打尽にするのに好都合ではないか」
「聞けばチョウライの部下に念能力者はいない。つまり警戒すべき敵の数は変わらぬということ。今すぐ出るぞ」

居間に整列した兵士たちの前に立つベンジャミン。
しかし様子がおかしい。

ベンジャミン「これよりチョウライおよびワブル王子、オイト王妃の逮捕に向かう―」
「・・・だが・・・だが・・・次の王に・・・ふさわしいのは・・・カミィだ・・・その障害になる俺は死ぬべき・・・」

異常な様子に気づきバルサミルコがベンジャミンを見る。第一王子は半笑いで涎をたらしている。

ベンジャミン「・・・だから俺は死ぬべき・・・俺は死ぬ・・・」
いきなり拳で自分の胸を貫くベンジャミン。血が背中側から噴出す。

次号「混沌」

嘘バレするならネタに走るか設定ちゃんと覚えておこうぜ

ベンジャミン「これよりチョウライおよびワブル王子、オイト王妃の逮捕に向かう―」
「・・・だが・・・だが・・・俺は・・・いや・・・私は・・・ベンジャミィ・・・」

異常な様子に気づきバルサミルコがベンジャミンを…