ハンターハンター速報

また休載すんの？！

ふざけろよ

No.370 救済
煽り：切られた火蓋――思惑の交錯がクラピカを襲う！
"11人いる！(サイレントマジョリティ！)"発動…！
ヒュリコフとバビマイナの間に念人形が現れる
（サイレントマジョリティ。こいつは俺以外が存在を認識しない念）
（しかし俺以外にも実体を認識できる念）
（つまり俺から見たらこいつは"今"出現した念人形だが）
（周りから見たら"初めからここにいた女中"としか認識できない）
クラピカを始め、念人形が増えたことに誰も疑問を持たず話が進む
（こいつが俺の切り札…"11人いる！（サイレントマジョリティ！）"）
ｽﾞｽﾞｽﾞ、としたり顔のバビマイナと念人形のアップ

クラ「話は通っていると思うが」
クラ「再度、こちらから確認したい事がいくつかある」
ミュハン「その前に一ついいか？」
ミュハン「この2週間で念とやらを取得できない場合はどうする？」
ミュハン「俺達にしてみたら、ただ無駄に時間を過ごさせられただけということになるのだが」
クラ「確かにそれは当然の疑問だが、質問はこちらの確認が終わってからにしてもらいたい」
クラ「無論、そのことについても説明するつもりだ」
チッと舌打ちするミュハン
ミュハン「・・・わかったよ」
マオール（堅物だな）
口ンギ（思ったとおりの人物ね）
テンフトリ（自分主導の自信家か）
クラ「まず最初に言っておこう」
クラ「念は今すぐにでも覚える事が可能だ」
一同「！？」
クラ「2週間と言ったが、それはあくまで私が想定する範囲で最も長い期間の話だ」
ミュハン（おいおい・・・王子から聞いた話と随分ちげーじゃねーか）
サトビ（最長で2週間・・・ありえん・・・！）
バビ（・・・・・・）
クラ「念を取得するには主に二つの方法がある」
クラ「一つは正攻法、自らの感覚を研ぎ澄まし、念の存在を感じ取るやり方」
クラ「そしてもう一つは」
バビ「・・・外法・・・か」
頷くクラピカ
クラ「その通りだ。こちらは念を直接対象者の身体にぶつけ、半強制的に念を取得させるものだ」
クラ「これを行えばすぐに念を使えるようになる」
バビ「だが、それ相応のリスクはあるのだろう？」
クラ「その通り。才能次第ではリスクを負う可能性が高い」
クラ「ただし私の能力によって、このリスクを０にすることができる」
一同「！」
クラ「正攻法で2週間、念の指導を行ってもいいが、それ以上の時間がかかる可能性もある」
クラ「その場合、私の能力で念を取得させる方法がもっとも確実だ」
クラ「以上の条件を踏まえて、もう一度確認しておきたいのだが」
クラ「この中で、念をすぐに取得したい者、または2週間以上の時間をかけるつもりの者がいるのかどうか」
クラ「それぞれの意見と意思をきかせてもらいたい」

考えを巡らす一同
ビル（――確かに2週間で覚えるっつー条件は通ったっちゃ通ったが・・・）
ビル（大丈夫かよ・・・病み上がりの身体でまた"あれ"をやる気か・・・？）
クラ（"奪う人差し指の鎖（スチールチェーン）"での念取得）
クラ（これが大きな賭けになるのは明白だ・・・）
クラ（下手をすれば完全に裏をかかれる結果になる・・・が）
クラ（だが・・・恐らくこのままいけば――）
ダンジン（まさかすぐに覚えることができるとは・・・）
ミュハン（フェイクかもしれないぜ？）
シェジェール（おいおい・・・どうするよ）
ユヒライ（願ってもないだろ、他の護衛と圧倒的に差がつくはずだ）
ユヒライ（それに、ここで念を覚えないと他の奴が覚えたら・・・）
シェジェール（攻撃される可能性か・・・）
シェジェール（覚えたもの勝ちか・・・？）
シェジェール（うーん・・・・・・）
バビ（念開花の能力・・・まさかこの場で公開するつもりか・・・？）
ミュハン「決めたぜ」
一同「！」
ミュハン「概ね、そちらのやり方に賛成だ」
ミュハン「自分で才能があると思う奴は2週間、正攻法を試してもいいだろうしな」
ミュハン「問題は、正攻法で2週間以上かかった場合だが・・・」
クラ「そうなったらその時に、継続するかやめるか、または外法を使うかをお任せしよう」
クラ(十中八九、外法を使う事になるとは思うが・・・)
ミュハン「わかったぜ」
納得したようなミュハン

クラ「先に言っておきたい事がある」
クラ「この方法は私にとってかなりのリスクを負うものだ」
クラ「まず、私の能力を公開する必要がある」
クラ「更に、能力を使用している間、私は完全に無防備な状態になる――そして」
クラ「そして、その能力の使用中に予想外の行動をとられた場合、私には大きなデメリットが発生する」
クラ「以上を踏まえて、すぐに念を取得したい者には、私の"律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)"を受けてもらう」
ユヒライ「"律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)"・・・？」
クラ「簡単に説明すると、この能力を受けた者が私の定めたルール通り動かなければ命を落とすというものだ」
一同「！！？」
クラ「ただし、ルールはある程度限定されたものでなくてはならない」
クラ「今回は、"私の能力を公言しない事"と、"念を取得するまでこの部屋から出ない事"とさせてもらう」
クラ「さて、こちらの条件と確認は以上だ。何か質問があれば答えよう」
ユヒライ「その"律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)"が罠ではないという証拠は？」
クラ「それはお見せできない。各自の判断に任せることになる」
テンフトリ「それでは不公平では・・・？」
クラ「あくまで選択の一つとして考えてもらいたい」
クラ「他にも説明したとおり方法はある」
クラ「最短で、かつノーリスクで念を取得できる方法を、まず提示させてもらったつもりだ」
テンフトリ「――なるほど・・・」
ヒュリ（なるほどな・・・確かにこいつは厄介だ）
ヒュリ（この状況下で念の最短経路を示す）
ヒュリ（しかも自分の能力を今後公言させないおまけ付き――）
ヒュリ（念を使えない、すぐに身を守りたい者にとってはこの上なく有効・・・！）
ヒュリ（能力が未知数というのも下手な行動を抑制する効果を持つ）
ヒュリ（そして――）
ヒュリ（この部屋にいる念能力者を炙り出す――第３のメリット・・・！）
ヒュリ（だが・・・クククッ、予想外だったろうな）
ヒュリ（こいつの能力・・・いただきだ――！！）

1008号室
ｶﾛﾛﾛﾛと鳴く霊獣
「使えるゴミか、使えないゴミか」
「まだまだ長いこと、楽しめそうだな」
「テータちゃんよ」
オーラを纏うツェリと跪いているテータの後姿
「ククク――」

ミュハン「わかった、俺はその条件でいい」
ダンジン「・・・いいのか？」
訝るダンジン
ミュハン「もし罠だったらお前が王子にチクれ」
ミュハン「それにこの状況で罠を仕掛けて一番困るのは本人だしな――」
護衛兵を見回すミュハン
テンフトリがすまん、と手を上げる
テンフトリ「ミュハン殿が念を覚えるかどうかを見て決める――というのはナシかね？」
クラ「私はかまわない…が――」
ミュハンの方を一瞥するクラピカ
ミュハン「いいぜ」
ミュハン「なら、俺が一番乗りだ」
クラ「わかった。ではいくぞ」
クラ「じゃっじめんと・つぇ～～ん！！」
暴走する女中・裏切りのヒュリコフ・止まらぬ殺しの連鎖

煽り：次号は休載致します。

休載を告知されてしまう日が来たか
わかってる、わかってはいるが気が重い

テータちゃんは9回の連載の内2回も話のラストを飾ってるから冨樫のなかではランクが上の方のキャラなのかも

この10週楽しかったなぁ