ハンターハンター速報

どういうことだってばよ

No.369 尋問
煽り：鮮血舞う…！
左耳を押さえてうずくまるテータ
テータ（何…この念獣…！？私の耳を…喰った…！？？）
ツェリ「…おい どうした？何が起こった？」
テータ「わ わかりませ…」
霊獣が今度はテータの左手の一部をかじり取る
テータ「がっ！」
テータ（この念獣…！まさか私の嘘に反応して…！？）
護衛達がツェリードニヒを背に囲み銃を構えて警戒する
ツェリ「…」
ツェリ「いや いい 下ろせお前ら」
ツェリ「敵…じゃあないな 俺のネンジュウの仕業か？」
ツェリ「どうなんだテータちゃん？」
テータ（念獣…もしそうなら…）
テータ「はい 実はそうでして…いきなり私に攻撃を」
ツェリ「何でソイツはお前に攻撃したんだろうなあ？」
ツェリ「俺の目には お前が俺の質問に答えた途端に攻撃された様に映ったんだが」
ツェリ「どういうことだと思う？」
口を大きく開きながらテータを覗きこむツェリードニヒの霊獣
テータ「……！」
テータ「おそらく…ツェリード様への回答（アンサー）に不備があったからだと思われます」
テータ「先程は余計な気遣いをさせまいと」
ツェリ「だったらその前はどうなんだ？」
ツェリ「それならお前は信じるに値しない女ってことになる筈だ」
ツェリ「俺を騙してたのか？」
ツェリードニヒにドス黒い顔で迫られ汗が吹き出すテータ
テータ「…実は…先程申し上げた『てっとり早い方法』は今のツェリード様にとっては必ずしも危険とは言い難いのです」
テータ「通常念を習得するのに膨大な時間が掛かることに偽りはありません」
テータ「ですがオーラを感じる段階から 早くて１週間のところを一瞬でこなされた様に」
テータ「ツェリード様の念の習得速度は達人のそれすらも遥かに凌駕する天才のそれです」
テータ「であればその方法で念を習得することも不可能ではない…」
テータ「そう思ったこと しかし依然危険は付きまとうこと」
テータ「共に偽りはありません」
静まり返る室内
ツェリ「…攻撃されないな 信じていいんだな？」
テータ「…はい」
ツェリ「そうか じゃあお前はまず怪我を治してこい」
ツェリ「俺はその間 ネンジュウを試す」
邪悪な笑みを浮かべるツェリードニヒと戦慄する護衛達
傷を押さえ、サルコフに支えられながら部屋を後にするテータ
テータ（無理だ…私ではあの人を止められない…）
テータ（見ただけで 精神（こころ）が折れてしまった……！！！）
次週へ
煽り：窓を開く者（スクリーム）…！
暑い日に辛いものを食べても元気をつけられない年頃に。辛いです。＜義博＞